遺伝子組み換えとスペルト小麦
そもそもスペルト小麦とは
スペルト小麦とは一言で言うと古代小麦です。つまり今のような大量生産大量消費になる前の時代に栽培されていた小麦です。当然ながら品種改良などはほぼされていないと思われます。というか品種改良のようなことはあまりできなかったというのが正直なところでしょう。現代のような科学がないのですから。
スペルト小麦が栽培されていたのは約9,000年以上前と言われています。ヨーロッパの方で栽培がされていました。
スペルト小麦は遺伝子組み換えは大丈夫なのか
食品について不安になることと言えば遺伝子組み換えですよね。GMOかNon-GMOかということです。ちなみにGMOはGenetically Modified Organismの略です。
結論から言うとスペルト小麦は遺伝子組み換えという技術が発生する前の小麦ですから、遺伝子組み換え食品ではありません。
とはいっても、本物のスペルト小麦を実は遺伝子組み換えしたものが流通している可能性もあるかもしれませんので、スペルト小麦だからといって安心せずに、きちんと製造方法などは確認するようにしましょう。
もちろん遺伝子組み換えをした時点でスペルト小麦ではなくなるのですが、味だけはスペルト小麦にしてある、なんていう酷いことがないともかぎりませんから・・・
スペルト小麦の特徴
遺伝子組み換えではないということの他のスペルト小麦が持つ特徴としては、アレルギー症状を発症しずらいというのがあります。これはいわゆるグルテンの問題ですね。ただ、実はスペルト小麦はグルテンフリーというわけではありません。ここにも品種改良による影響があるのですが、グルテンアレルギーは現代小麦に含まれるグルテンに対するアレルギーのようなのです。本来は重要な栄養素であったはずのグルテンも品種改良をする中で人間のアレルギー症状を引き起こすことになってしまった可能性があります。。
その他にも低糖質とか栄養価が高いといった特徴があるのがスペルト小麦です。古代小麦というと例えば玄米のように固いのかな?なんて思ってしまいますが、これは風土にもよるようです。
小麦といえばパスタの国イタリアですよね。そしてそのイタリアの北部で育てられたスペルト小麦は若干固めのようです。一方何部で育てられたスペルト小麦は柔らかいといいます。
こういった違いがあるのも古代小麦ならではの楽しみかもしれませんね。